僕たちは「わかったふり」が得意?

サトゥー

こんにちは、理系東大生ブロガーのサトゥーです。

 

この歳になって、僭越ながら人前で喋ることも多くなってきました。

教わる側から、自分が教える側に少しずつ移行しています(とはいっても僕が教えられることなんて塵のように小さなものなのですが)

 

バイトでやっている家庭教師をはじめ、人に何かを教えようとするとき、一つ、とても困ることがあります。

 

それは、「わかったふり」をされること

 

思い返せば僕も、何か教わったときに100%の理解もないまま「わかりました」と言ってしまうことはこれまでに多々ありました。

 

教わることと同時に、教えることも多くなってきたからこそ、はじめてしっかり意識するようになったこの(深刻な)問題。

今日はこれを考察してみようと思います。

 

そもそも「わかった」ってなんだ?

わかったふりをする人もいますが、そもそも「わかったつもりの人もいる」ということも事実として認めなければなりません。

では、一般的にいう「わかった」とはどのような状態なのでしょうか?

 

学習には5段階のレベルがあると言われます。

1.無意識的無能(知らないしできない)
…あなたはあることに関して何も知らず、知らないということさえも知らない状態です。

 

2.意識的無能(知っていてもできない)
…あなたはあることに関して知識を得ましたが、それを実践することはできない状態です。

3.意識的有能(考えるとできる)
…あなたはあることに関してある程度できるようになってきましたが、
まだ習慣化されておらず、それを行うためにはある程度の集中力が必要な状態です。

 

4.無意識的有能(考えなくてもできる)
…あなたは意識しなくても自動的にあることを実践することができている状態です。

 

5.無意識的有能に意識的有能
…あなたが無意識的に行っていることを、意識して人に教えることができる状態です。

参考 学習の5段階レベルNLP学び方ガイド

 

僕は「2.意識的無能」の段階こそ「わかったつもり」であり、「3.意識的有能」の段階に達すれば「わかった」と言える状態になると考えます。

 

つまり、一般的に言われる「わかった」というのは、

あることについて知識を得て、自分の手である程度実践できる

という状態を指すことになります。

 

ただの知識を得るだけではまだ足りないんです。

自分で使える実践的な知識のレベルにまで理解を深めてはじめて、「わかった」と言えるのかもしれません。

サトゥー

意外と要求されるレベルって高いんですよね…

 

ここまで簡単にまとめます。「わかった」の定義をまずは明確にしましたね。

ここまで整理
  • 「わかったつもり」と「わかった」の違いは、自分で実践できるかどうかである。
  • 「わかった」というのは”実践的なレベルの”知識を得ることだということである。

 

ということで、いよいよ本題に入っていきます。

なぜ、わかってないのに「わかった」と言ってしまうのか?

 

なぜ僕たちは、わかってもいないことを「わかった」と言ってしまうのでしょうか?

僕が考える理由、原因は2つあります。

プライドが邪魔をしている

「わかってない=恥ずかしい」という考え方ですね。

 

上の立場の人間なら、下の立場の人間の前で「分からない」と言うのはかなり勇気が必要です。

それは下の立場の人間でも同様。分からないとバカにされてしまいそう…という不安が邪魔をします。

サトゥー

「こんなことも知らないの?」なんて言われたら誰だってツライよね

しかし、悲しいことに「分からないとバカにされそうだから分かったふりをしよう」ということすら、周りから見るとバレバレなのが現実です。

 

 

「わかってない」ことで怒られるのが怖い(or過去に怒られて怖かった)

 

過去に「わかってない」ことで怒られてしまった経験があって軽くトラウマになってしまっている人も少なくないようです。

そりゃあ限度はありますが、僕も家庭教師をやっていてこういう子に会うことがあります。(だいたい教えにくいし伸びない)

 

 

こういう子が少なからずいるということは、もしかすると教育システムにも問題があるのかもしれません。

 

僕が東大で受けた授業で、教授が言っていた印象的な言葉に、

日本の教育はLearnerよりもPretender to learnを育成している

というものがあったのをふと思い出しました。

今の時代、ググれば簡単にわかるような事を分かっていないのはもちろん準備不足だし、「わかっていない」ことで多少の迷惑をかけるのも事実ではありますが。。

それでも、わからないことをわからないままにして進む方が後々怒られてしまうリスクが高いですよね。。

 

ここについては教える側、教わる側がもう少しお互いに歩み寄る努力が必要なのかもしれません。

 

相手に迷惑がかかると思っている

 

似ているものとして挙げたいのが、相手に迷惑をかけたくないというもの。

相手の労力を僕の質問なんかで奪ってしまうのは申し訳ない…

みたいな。

 

相手に迷惑がかかるから「わかったふり」をして、後になって取り返しのつかないレベルまでの悲惨な状態に。。

みたいなこと、よくあります。

 

結局、後になって余計に迷惑をかけてしまっています。

長期的に考えれば「わかったふり」をすることのリスクに気がつきますが、人間は長期的に考えることがとっても苦手なんですね。

 

 

 

 

「わかったふり」は誰も幸せにしない

組織で作業を行うときには特にですが、ほとんどの場合、わかったふりがプラスにはたらくことはありません。

ここまでの話を整理します。

「わかったふり」の原因
  • プライドが邪魔をする(わかってない=恥ずかしい)→それすら見透かされている
  • 怒られるのが怖い→放置した方が後になってヤバイ→「わかったふり」の方が大迷惑

 

どうすればいい?

ここまで「わかったふり」に関する様々な問題点をみてきました。

それでは、僕たちはこの「わかったふり問題」に対して、どのように行動していけばいいのでしょうか?

 

 

とりあえず「はい」っていうのやめよう

参考 プログラマになること#9 三大美徳Qiita

反射で「はい」は無理解の証拠。
分かってないのに「分りました」は一時回避の証拠
やりもしないくせに「頑張ります」は達成不能の証拠
かけ声はいいから結果をください

まさにこの通りだと思います。

 

反射で「はい」は無理解の証拠。分かってないのに「わかりました」は一時回避の証拠。これを肝に命じた上で、実際に行動ベースの解決策を提案します。

 

「わかった(つもり)」を「わかった」にするために、インプットしたものはすぐにアウトプットしよう

これは僕が家庭教師をするときに生徒さんにやらせていることですが、その場で、生徒さんに「理解したこと」を自分の言葉でアウトプットしてもらいます。

ブログを書いたりする人なら痛感すると思いますが、考えを自分の言葉でアウトプットするのって本当に大変なことです。

大変なぶん、アウトプットしたことについては理解も定着も抜群にはやいんですね。

 

まさにこれです。

 

何かを教わったとき、その場で自分の言葉で要約してみたり、アウトプットする習慣をつけましょう。アウトプットしきれないということは、まだ理解が浅い証拠です。「わかったふり」状態になっています。

 

 

1度目の失敗は「まちがい」ではない

この意識も重要だと思います。

初めは知らなくて、できなくて当たり前。

 

もちろん失敗は失敗ですが、失敗は全てがまちがいではありません。

“失敗は成功のもと”という言葉があります。失敗は決して全てが間違いではなく、成功のもとになりうるのです。

本来まちがいとされ、恥ずかしいとされるのは、「繰り返し失敗」することです。

 

だからこそ、分からないことを「わからない」とはっきり言い、そこから次回以降の成長に繋げられれば最高ですね。

 

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問題解決の流れをまとめてみた

 

 

質問の仕方を工夫しよう。

これは教える側になって初めて分かったのですが、質問には非常に答えやすいものと答えにくいものがあります。

多くの場合、後者では質問者が「何を分かっていないのか」を正確に理解していないため、まずはそこから自分が深掘りする必要があり、回答する手間と負担が何倍にも膨れ上がります。直接の会話の中だったらある程度「察する」ことができますが、メールやSNSなど、文字情報しかない中で質問を明確に飛ばすのって、以外と難しいです。

質問の方法に関してはこちらのサイトが非常に参考になります。

参考 技術系メーリングリストで質問するときのパターン・ランゲージ結城浩

このサイトを読んだ上で、少しまとめてみます。わかりやすい質問をするために心がけたほうがいいこととしては、

わかりやすい質問をするために
  • 目的は何なのか伝える
  • どこまで分かって、どこから分からないのかしっかり伝える
  • 分からないことに対しての自分がやったこと、自分の考える原因などを具体的にかく
  • 要点を端的にまとめる

大事なのは、質問する側もしっかり準備をすることです。ここまでしっかり準備をすれば、怒られることなんてきっとないですし、解答側も適切な答えを提供することができます。

 

 

「わかったふり」脱却のために
  • とりあえず「はい」は禁止。すぐに自分の言葉でアウトプットする
  • 失敗は成功のもと。大事なのは過ちを繰り返さないこと!
  • 「わかった」にたどり着くために、質問は工夫しよう。

 

 

まだまだ僕も意識が必要な「わかったふり問題」ですが、今後は減らしていけるように心がけていきます。

どんなに恥ずかしくても、「わからない」と言うことは将来の自分への投資になります。

 

それでは今日も、クリック頼んだ。

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