数学問題001 除法の扱い

 

サトゥー

こんばんは、サトゥーです。

 

現在東大休学中です。

 

さて、突然ですが今日から暇な時間を使って数学系の問題の解説を勝手にします。

経緯はいくつかあるのですが、まぁ簡単に言っちゃえば僕の脳トレです。

 

サトゥー

リクエストにもたくさん来てたし、ついにやります

 

それなりに面白い問題を用意するので、ぜひ暇つぶしにやってみてください。

 

てなわけで、今日は第1回。

 

問題

\displaystyle m, n は正の整数で、\displaystyle m > n とする。

\displaystyle (1)   \displaystyle x^m-1\displaystyle x^n-1 で割り切れる条件は \displaystyle m \displaystyle n の倍数であることを示せ。

\displaystyle (2)   \displaystyle x^m+1\displaystyle x^n+1 で割り切れる条件は \displaystyle  m\displaystyle n の奇数倍であることを示せ。


 

 

割り算が一つのテーマになっている、面白そうな問題ですね。暇だったら解いてみてください。

 

以下では早速解説に移ります。

 

解説

 

割り算ってなんだっけ?

ここで見直して欲しいのが、「割り算」って何?ということ。

割り算の意味を理解しよう【大学入試】

こちらの問題でも説明したのですが、もう一度割り算とは何かを考えてみます。

 

引き算を通して、割り算とは何かを考え直してみる

 

\displaystyle m ÷ \displaystyle n = \displaystyle q あまり\displaystyle r

\displaystyle \Leftrightarrow\displaystyle m から \displaystyle n を引けるだけ引く操作を繰り返した時、引いた回数が\displaystyle q 、残りが\displaystyle r

\displaystyle \Leftrightarrow m = nq + r   \displaystyle (0 \leqq r < n )

と変形できますね。

 

このように変形できることで、「割り算」というちょっと扱いにくい概念を「等式」という変形しやすい表現方法で表すことができ、式変形の自由度がめちゃくちゃ上がるわけですね。

 

さて、本問はそれを理解した上で、もう少しポイントをクリアする必要があります。

 

因数分解の公式

 

こちらの因数分解の公式は、なかなか使う機会がないので、忘れてしまっている人も多いのではないかと思います。

\displaystyle X^k - Y^k = ( X - Y ) ( X^{k-1} + X^{k-2} Y + ... + X Y^{k-2} + Y^{k-1} )

特に、\displaystyle k が奇数の時は、

\displaystyle X^k + Y^k = X^k - (-Y)^k

\displaystyle = ( X + Y ) [ X^{k-1} + X^{k-2} (-Y) + ... + X (-Y)^{k-2} + (-Y)^{k-1} ]

が成立する。


 

これを利用すれば、うまく割り算を実行できます。あとは解答をみてみましょう。

 

解答1:愚直に割り算を実行する方法

さて、それでは解答をみてみましょう。

注意

あくまで一つの略解に過ぎないので、論述云々の文句は受け付けません。相談なら受け付けますが

 

 

解答2:1のn乗根を用いた因数分解を利用した方法

さてさて、こちらは本格的な別解です。

1のn乗根を用いた因数分解について簡単にまとめておきましょう。

1のn乗根を用いた因数分解

  • STEP.1
    1のn乗根を定義します
     \displaystyle \omega = \cos{\frac{2 \pi}{n}} + i \sin{\frac{2 \pi}{n}} とする
  • STEP.2
    Aのn乗根を一つ選びます(見つける)
    Aのn乗根の一つを、\displaystyle \alpha とする。

    このとき\displaystyle \alpha^n = A が成立。

  • STEP.3
    因数分解します
    \displaystyle x^n - A = x^n - \alpha^n \\ \\  = \alpha^n(\frac{x}{\alpha}^n - 1) \\ \\  = \alpha^n (\frac{x}{\alpha} - 1)(\frac{x}{\alpha} - \omega )...(\frac{x}{\alpha} - \omega^{n-1}) \\ \\  = (x - \alpha)(x - \alpha \omega)(x - \alpha \omega^2)...(x - \alpha \omega^{n-1})

 

という風に、うまく因数分解できます。今回の式の形はまさにイケそうですね。

ということで解答。

 

 

 

いかがでしょうか。

今回は、除法の扱い方をテーマに、なるべく脱線しながら色々とやってみました。

また暇な時を見つけてやりますね。

それでは、今日もクリック頼んだ。

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4 Comments

匿名

なんか問題文の日本語が変じゃないですか?
条件が「mがnの倍数であること」であることを示すんですよね?

返信する
pom

問題文の日本語に違和感を覚えました
「mがnの倍数」であることを示せ
のようにカギカッコか何かをつけたほうが分かりやすくないですか?

返信する
サトゥー サトゥー

匿名さま

コメントありがとうございます。
確かに、カギカッコをつけた方がいいかもしれませんね。。(日本語難しいなぁ)

何人か友人と話してみたのですが、「問題文」としてはカギカッコをつけなくとも自然な気がする、という意見が多かったので、「問題文」としてはこのままでいきます。わざわざご指摘ありがとうございます。

解釈としましては匿名さまの考え方で間違い無いと思います。

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