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2022年からの高校新学習指導要領案がまぁまぁ事案な件

今日はちょっと真面目(?)な話を。

2022年から適用される高校新学習指導要領案の話

先日、2022年から適用される(らしい)高校新学習指導要領案が出されて、世間がざわざわしてました。

単位数について:http://eic.obunsha.co.jp/pdf/educational_info/2016/0803_1.pdf

こちらに資料ありますね。

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/__icsFiles/afieldfile/2017/09/28/1396716_1.pdf

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ニュースでは社会科関連でざわざわしていたような気がするのですが、

(参考:高校「学習指導要領」改訂案 科目を再編へ|日テレNEWS24

 

実はそれ以上に数学がヤバイので、今日は数学の話をしましょう。

 

高校数学がヤバそう。

ベクトルが数Cに移動

数学で一番大きな変化はここだと思います。ベクトルをおそらく文系が習わなくなるということです。理系でも高3で習うという扱いでしょうか。

こちらのツイートにある通り、大学で習う「線形代数」という分野を理解する上で非常に重要かつ基本的なアイデアを、文系は基本的に習わなくなるということですね。

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少なくとも理系界隈においては、これはなかなか大きな話題になっているのではないかと感じています。

 

高校数学で習う内容についてこちらの資料を参考にまとめました。( http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/07/17/1407073_05.pdf

数学Ⅰ 数と式/図形と計量/二次関数/データの分析(仮説検定の考え方の導入)
数学Ⅱ いろいろな式(二項定理などこれまでの数Ⅱの内容)/図形と方程式/指数・対数関数/三角関数/微分・積分の考え
数学Ⅲ 極限/微分/積分
数学A 図形の性質/場合の数と確率/数学と人間の活動(整数論、座標の概念などにまつわる歴史)
数学B 数列/統計的な推測(仮説検定、区間推定)/数学と社会生活(おそらく回帰直線とか扱いそう)
数学C ベクトル/平面上の曲線と複素数平面/数学的な表現の工夫(図表やグラフ、行列の意義)

 

ベクトルの代わりに統計が

ベクトルを追い出した代わりに統計を数学Bに入れ込んだわけですね。

うーん、実用性を優先しているという点ではなんだか理にかなっているような気もしなくもないような…しないか。

 

確かに統計を習うというのは非常に重要なことだと思います。TEDでも、数学ではもっと確率と統計をしっかりやるべきだみたいな意見がありましたし。

all of our students, every high school graduate should know — should be statistics: probability and statistics. (Applause)

すべての生徒や 高校を修了した人全てが知っているべきことはー 統計学です。 確率と統計学。 (拍手喝采)

膨大なデータが作成できるようになった現代こそ、データを正しく扱うための統計学や、その分野にかなり深く関わって来る確率は、確かに全員が学んでおくべき分野であると思います。

しかし、ベクトルをなくしてしまうのは元も子もないのではないでしょうか。

統計を理解する上ではベクトルは必要な概念では?

そもそも高校で習えるような「基礎的な統計」の分野は、ほとんど暗記せざるを得ない(覚える価値があるものであるということはもちろんわかっております)ものであるので、暗記を退けようとする全体の傾向からずれているようで違和感。

統計の分野って割と暗記ゲーでどうにかなってしまう部分が多くて、そこを有機的に理解する上で、ベクトルの「内積」という概念は非常に重要になってくるわけですよ。

こちらの資料とかすごくわかりやすいと思うのでぜひ見て欲しいんですが。

多分、

統計、どうすればいいかなんとなくわかったけど、え、これなんなん?
みたいな人、今後どんどん増えてくると思います。

そういった人たちにすっきりと理解させてあげるためには、ベクトルを基本とする線型代数学の概念をある程度知っておいてもらうことは必要なのではないでしょうか。

サトゥー

もう文系大学生が線形代数やるのハードル高過ぎてしんどい気がする

物理とかできないでしょ。

そして、この統計云々の話以前に、ベクトルを文系がやらない/理系が高3で習う(数学Cを高3で扱う場合)という変更によって大打撃を受けるのが物理ですね。

力学の初歩の初歩を理解できなくなってしまうと思うのですが。

そもそも「力」ってベクトル量ですし。「速さ」と「速度」の違いとか、そういった基本的なことの理解をどうすればいいのでしょうか…

参考 物理のためのベクトル大学への物理 ~その対策に関する一考察

これ、高校物理を理解させる気ないでしょ。

もし受験で物理を使われるなら、物理を理解する上でベクトルという概念は非常に重要になってきますから、むしろ高1あたりの早い段階でベクトルをやっておくのが重要ではないかと。

まぁ多分進学校では数Cのベクトルを高1 or 高2でやるという対策とってなんとかすると思うんですが。

まとめ: ベクトルは各自やっとけ。

数学の新課程施行後は、教師の教え方がますます大変なものになってくると思います。

 

現状として、ほとんどの大学はパターン暗記と少しの思考でなんとかなってしまうような高校数学の内容を、いかに面白く学んでもらえるかが課題になってきそう。

また、文系と理系の差がさらに開いてしまうような気もします。理転(文系から理系への変更)がさらに大変になってしまいそう。

これからの時代の流れに合わせようとしているような気もしますが、果たして本当に合っているのかどうかは…?です。

サトゥー

文系の皆さん、悪いこと言わないからベクトルは自分でやっとけ。

というか、そんなに現実での活用を重視するなら、数学じゃなくてなにか新しい科目作っちゃえば。

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